伊豆ガ岳から花桐へ  2002/5/12  晴れ                        戻る

正丸駅9:25  馬頭さま(大蔵分岐)9:47  急斜面下10:15 山頂10:45 
 下山開始11:10  花桐諏訪神社12:05 西吾野駅12:35  電車12:51
 天気予報がよい方向に外れたので、池袋からの電車は所沢で、すでに空席が無い状態であった。約1時間の立ち通しであるが車窓からの新緑がきれいなのでそれほど、苦にならない。駅前も混雑で男性用トイレまで行列ができている。さすがに人気コースだけのことはある。そして今日は大学生くらいの若い男女が多かった。いつもと大違い。

 大蔵分岐まではいつも、歩いているコースでおなじみの景色だが、春だけあってオダマキ、ユキノシタ、シャガなどたくさん咲いていて花街道。急斜面へ向かう山道ではクワガタソウも咲いていた。雨が多かったせいもあって急斜面は非常に滑りやすかったが、何とかロープには触れず登りきる。尾根沿いにしばらく歩いた後、鎖場の下から上を見ると、行列ができていて、時々落石の音が聞こえる。また両足を滑らせたのか、鎖が岩にあたる音も。今日はどこかのグループが全員、鎖場を経由することにしたらしい。見ていてもペースが非常に遅いので女坂を経由して頂上まで登る。頂上はまだ11時前なのにたくさんの人が。早お昼を食べた後、武川岳方向の写真をとる。武甲山は山頂が少し、顔を出しているだけだが大持山は左側のほうにはっきりと見える。東方向はもやがかかったようになっていてはっきりと見えない。大持山から伊豆ガ岳を見るとかすんでいるのだろう。

 下山は、簡単な小高山を越えて正丸峠経由の楽なコースを考えていたが(子の権現へは遠く、ながい時間が)花桐下山コースの看板を見つけ、前から気になっていたので、そこを下ることにする。(山頂から鎖場へ向かうと右手方向に見えてきます。)

 最初は杉の植林の間をジグザグに下る。かなり急である。今日はまだ誰も通っていないようで滑った跡もない。杉林を降りると水が集まり始め渓流沿いになる。何度も通った道はすぐに状況を思い出し、緊張感が無いが、初めての道はぬれた岩で滑らないように、伸びて道を隠す小枝でルートを見失わないようにと緊張感が絶えない。ところどころ、橋は流され、土砂崩れで橋がなかったり、ルートが崩落していたり、気を緩めることのできない心地よい緊張感である。(絶体絶命のレベルで無いところがよい)

 砂防ダムが見えてくると人家は近く、一番最初に見えてくる家は廃屋である。いっぱいあるかと思えば、一軒だけであった。なぜか新築の家が多い。こんな不便なところにと思う。車が運転できなくなれば、行動は不可能に近い。舗装道路を下っていくと「子の権現」分岐を過ぎ国道にぶつかる。西吾野駅の方が若干近そうなのでそちらへ向かう。駅ではまだ12時台なので人は少なく、途中の駅でもハイキング姿の人は少なかった。それでも埼玉北部の自宅へ着いたのは16時過ぎ、西武線方面は遠い。
 大持山     武川岳    武甲山           ヒイラギソウ
花桐コースでは誰にも会うことなく、クロツグミの声、渓流のせせらぎなど静かに楽しめる。ただし舗装道路に出てから駅までの道が長いのが欠点といえる。
inserted by FC2 system