奥日光 小田代原    2002/5/25  晴れ  強風                戻る

三本松駐車場 9:40  光徳入り口10:00  泉門池10:20  小田代原入り口10:50
小田代原展望台11:05   戦場ヶ原入り口 11:30   赤沼12:00  駐車場 12:20
 戦場が原は何度も歩いているが、小田代原はなぜか行ったことがない。日の出前から行って幻想的な写真を撮ろうなどという考えはまったく無いので行動開始はゆっくりである。

 今回は、光徳入り口まで歩いて行く。途中ズミ(バラ科)が赤いつぼみをつけている。そしてなぜかタンポポが非常に多く咲いている。歩いていると吹いてくる風が冷たい。5月の終わり頃とはいえ、1500m地帯ではまだ、平地の4月はじめころのような感じである。光徳入り口を流れる逆川は水無川になっているが、ひとたび雨が降れば荒れ川になるらしくハイキングルートはえぐられ、電柱は川の真ん中になって根元まで深くえぐられている。橋も流されて川の中を歩いて木道までいく。(無論、水は無く乾ききっている) 

 周りは白樺の林で下は水があふれた跡が残っている。まだ草原は枯れ草色で、ところどころに生えている小潅木の緑がとてもあざやか。草原を抜けると丘陵地帯に入るが、蛇行している川がここでも、木道の下をえぐり、仮橋が設置されていた。前は土の道があったが今は全部、木道になっている。この方がはみ出して歩くのを防ぎ、自然を保つのに役立つのだろう。

 途中で小学校高学年と見られる一団とすれ違ったが、二つに分かれた木道をおしゃべりしながら両方を使って歩いてきて目の前にくるまでよけようともしない。先生もそばにいるのに何も注意しない。そのように行動しているのは一部の人だけであるが。

 泉門池の周辺もずいぶん変わっている。木道だらけである。皆が休憩するので木の根元が固くならないようにとかの配慮だろう。ここではどこかのバッジをつけた団体グループが大勢、休憩をしていた。いつもいるマガモは、真冬はどうしているのだろ?

 小田代原分岐から木道は終わり、やっと土の上を歩ける。このあたりは大きな木も多いが、枯れて倒れた木が苔むしている。もっと緑が濃くなれば緑に染まりそうな気分になるだろう。周りは熊笹が多いが皆倒れたようになっている。雪でつぶされたのだろう。ここでも道が崩落して少し遠回りをするようになっているところがある。小田代原のそばにつくと金網と電流柵が見えてくる。鹿よけのためとは言え、湿原全周を囲ったのはすごい。檻で守られた自然である。といっても芽吹きの白樺の薄い緑と唐松の少し濃い緑のコントラストがとてもきれい。いままでなぜ、行かなかったのかと考えてしまう。戦場ヶ原は全コースが木道になったが、こちらは土の上を歩くことができる。どちらも、それなりに自然を楽しめるが、戦場ヶ原の方が気楽なコースとも言える。帰りは森の中で下のほうでは風が吹いていなくても、風が動いてくるのを音で感じる。湯川に出ると赤沼茶屋はすぐである。車椅子の人も川沿いを散策している。誰でも楽しめるようにということで、ある程度の道の整備は仕方が無いのだろう。
小田代原

 今回は、前の日、奥日光湯元温泉の湯元 板屋に泊まった。今度で3度目、また行きたくなる宿で、まさにキャッチフレーズどおり「昔なじみの湯宿」。部屋数が少なめで団体客はまず、泊らないので静かです。そして料理は、できた順に一品ごとに暖かいものを運んでくれる上品な会席料理です。多人数が泊る大きなホテルにはできないこと。質より量という人には向かないかも。露天風呂も山の中腹にあり、そのまま奥日光の自然をお湯につかりながら、裸で楽しめます。
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