若御子山から若御子集落跡へ  人知れず埋もれた廃墟を訪ねて
  2001年4月21日 曇り 600m以上は霧雨

 埼玉県の山「若御子山」の欄外にある若御子集落跡を見たくなり、今回の山行きを計画した。祠のある広場までは通常の若御子山登山と同じである。登って行くにつれて霧が濃くなり雨のようになる。緑がだいぶ濃くなっている。祠までは約1時間、ここで軽くエネルギー補給をする。頂上へは行かないで尾根沿いに逆方向に下る。最初は緩いがかなり急な下り(2回続く)を木につかまりながら、降りると赤い鳥居の稲荷にでる。その下にもう一つ古びた稲荷がある。そこを下ると山道が二手になっていて、踏み跡のはっきりしている方をくだる。(第一の間違いで逆に行くべきであった)
 
 標識のある峠へでる。ここで標識を見ても、どちらへ行って良いかわからない(国見の峠、憩いの広場と言われても、地図にないので?である)。(若御子峠と書いて欲しい) そこで憩いの広場の方へ下ってみる。心の中では送電鉄塔点検標識のある方だと思いながら。下っていくとあずま屋のある広場へでる。福寿草が植えてある。さらに下って行く。そしたら朝の道へでてしまった。

 高度差200m以上下っている。ガックとくる。でもまだ12時台だ、時間はまだある。仕方なくまた峠まで登り返し、途中、あずま屋でエネルギー補給をして、峠で12:50、ガイドブックをよく読み返すと2号鉄塔を目指して登るとあるので今度は3号鉄塔を目指して下る。程なく完全につぶれた廃屋にぶつかる。洗濯機が野ざらしになっている。少なくても電気はきていた。さらに下るともう一軒の廃屋、母屋は厳重に戸締まりしてあり、住めそうである。近くに電柱があり、メータの所まで配線がつながっている。メータを見ると平成8年製造とある。数年前まで人がいたのかもしれない。でもここは車は遙か下の道路までで、登り降りが大変だったはず。山仕事の住居にしていたのかも。 さらに進むと目の前に桜湖が青く輝いている。3号鉄塔は急斜面にあり、下に道路が見える。右手のほうに細い道があり、ここをさらに進むとまだ廃屋があるはずだが、なにか暗くて怖い雰囲気がする。今回はここでひきかえすが踏み跡が微かで周りを良く見て歩く。すぐに峠に戻る。今度は国見の峠の方へ行ってみる。

 尾根沿いに歩き、最後に階段を上ると展望台のある広場にでる。 国見の広場だ。展望台に登らないと木が茂って遠くが見えない。ここから若御子神社を目指してくだる。(桜湖への分岐もある。)この下りが最悪、全部、階段になっている。大股で降りるようになり膝への衝撃が大きいのでクッションをつけるようにおりる。やっと清雲寺の屋根が見えてくると若御子断層がある。入っては行けないとあるが入って中を覗く、暗くてなにも見えない。清雲寺ではしだれ桜もすっかり緑色。人のにぎわいもない。静かである。

 駅前のそば道場も5人がいるだけ(14:25) ザルソバを頼む。薬味にユズが入り、そばは堅めで、まずまずの味である。でもここへくるのは片道2.5時間往復で5時間、やはり遠い。
 
 廃なもの探検隊は今日も行く。次はどこかな、たぶん札辻峠の廃屋かな
10:20 武州中川駅前 10:35 農家の前から 10:50 馬頭観音 カジカエデか?
熊倉山方向の新緑 11:25 矢岳分岐 11:34 祠と老木 ウリカエデか?
11:45 急坂を下る ヒトリシズカ 12:07 お稲荷様 12:17 若御子峠
13:12 つぶれた廃屋 13:17 もう一軒の廃屋 さくら湖を望む
手水鉢 階段の若御子遊歩道 緑のしだれ桜 廃屋をのぞく
若御子廃屋写真集
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